堀口珈琲インタビュー 第一回「コーヒー豆はお米と同じく国、地域、農家の品質で選別され、選ばれるべき」
2023.10.10
BLOCKS OFFICEでご提供中の堀口珈琲。堀口珈琲は1990年創業以来、常に最高品質のコーヒーを追及し、「コート・ドール」斉須シェフ、「NARISAWA」成澤シェフ、「マクシヴァン」佐藤ソムリエをはじめとする日本を代表する人々の店で採用されている。堀口珈琲で執行役員を勤められている小野塚裕之さんにインタビューを行いました。初回は、堀口珈琲の魅力についてお届けいたします。
第一回「コーヒー豆はお米と同じく国、地域、農家の品質で選別され、選ばれるべき」
インタビューアー
BLOCKS OFFICEで堀口珈琲のご提供を始めて約1年が経ちました。オフィスのお問い合わせされる方の中には、堀口珈琲が飲めるオフィスだから契約しに来たとおっしゃるお客様もいらっしゃいました。堀口珈琲様が提供されるコーヒーが美味しい秘訣は、どこにあるのでしょうか?
小野塚さん
コーヒーの世界ではいい原料を作り出すまでの過程が非常に重要です。まず、コーヒー豆が生豆としてできるまで、生産国で行われているのは農業的な側面です。次に、生豆を適切に消費国に輸送してその地域で好まれるような方式に加工が施されていくので、すごく工業的な側面が出てきます。究極の一杯を作るには素材のクオリティがなかったら腕の振るいようがないですね。我々も各国において最高に美味しいものを見つけることも仕事の一部です。
コーヒー豆は、お米や果物と同じで、みなさんも好きなお米があると思います。日本人はお米はしっかり選別している。コーヒー豆も同じように捉えてほしいと思います。日本のお米なら、なんでも同じとは思っていないはずです。コーヒー豆も国、地域、品種、生産者の工程で全部違い、味が異なっており、価格も違います。
我々もよく産地に行きますが、たまたまいいのを探し当てたってことはほとんどないです。世界中で生産者の方だけでも、ものすごい数がいます。インフラが整備されていないところが多いので、一日に回れる数は限られています。各地における優秀なエクスポーターたちとコンタクトをとって、どんなに高くてもあのコーヒー屋は美味しいと評価すれば買うぞって認識してもらっています。そういう信頼関係を構築しているからこそ、いいものが見つかったら真っ先に声をかけてくれます。「これ最高にうまくない?試してみてよ」って世界中の生産者の方達が我々にサンプルを送るってくれます。そのネットワークこそが重要で、その商品が美味しいのかどうか、エクスポーターは自信を持って我々に提案してもらっています。我々が選定したい物はその中でも一部しかないので、目利きの部分が我々の重要な仕事だとも認識しています。加工技術も目利きもどっちも高いレベルで出来て、初めて素晴らしい仕事だと思いますし、それを目指しています。時期によって、美味しくお客様に飲んでもらえるものを用意する事は、最低限の任務だと感じています。我々のクオリティの根源は目利きの技術です。
インタビューアー
世界各地のネットワークと、目利きの技術が美味しさの秘訣なんですね。ただ、店舗でご提供いただいているのは、コーヒーももちろんですが、狛江店等でご提供いただいているケーキも美味しかったです。堀口珈琲が展開されているお店では、コーヒー豆の販売スペースだけではなく、喫茶スペース、ステキなテーブルと空間が広がっています。おしゃれで入ってみたいと思わせてくれる一方で、懐かしく感じる空間になっています。
小野塚さん
創業者の堀口俊英自身は古い日本の喫茶文化も継承する目的があって、コーヒーの提供だけでなくて、古い喫茶文化ってコーヒーには美味しいケーキも添え物として存在していたりサンドイッチがあったり軽食もあったり、ゆったりと文化を造成するような空間を大切にしたい気持ちがあります。そういった意味で実店舗でもそういったことをやっています。
ただ、堀口珈琲としてはロースターであって、どこに一番比重をおくかというとお客さんに出すところではなく焙煎された加工された豆を小売りや卸売りすることが自分達の事業だと思っています。喫茶というのがギャラリーみたいなものをかねているので、そこでは美味しいコーヒーを飲んで、それを中心とする喫茶文化を楽しんでもらって帰ってもらおうっていう感覚です。
インタビューアー
なるほど。だからこそ、あれだけ美味しいケーキも原価に近い金額設定でご提供いただいているんですね。限定店舗のみでご提供いただいているコーヒーとケーキのカップリングをまた、楽しみにお伺いさせていただきます。
次回は、「コーヒー豆の収穫から一杯のコーヒーになるまで」についてお届けします。
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株式会社ブロックスプラスは、プロフィッツが持つコンテンツ企画力をベースとしたアセットマネジメントとRJオフィスの経験豊富なシェアオフィスの企画・運営を一体で行うことにより、これまで距離があった投資家・運営者・利用者のいずれにも新たな価値創造を実現する目的で設立されました。
- 社名
- 株式会社ブロックスプラス
- 設立
- 令和4年1月14日
- 代表取締役
- 中山浩治
- TEL
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- 東京都千代田区丸の内3丁目1番1号
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- シェアオフィスの企画及び運営、不動産総合管理
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